一時は
どうなるか心配した
恵の病状も
すっかり回復し
元気よく幼稚園に
登園している。

しかし
住職と会い
9日も
経っているというのに
住職からの連絡は
無かった・・・

リリリリーン
リリリリーン

13時30分調度
家の電話が
部屋中に聞こえる。

住職からの電話だ!!
とっさに思った早紀は
受話器を急いで
取りに行く。

「はい!!もしもし、川田です!!」

受話器から
聞こえてくる声は
女性の声だった。

「私、〇〇市立〇〇幼稚園の岸辺ですが、恵ちゃんの事・・・で御相談があるのですが・・・今日、お時間を頂けたら嬉しいのですが・・・」

女性の声は
幼稚園の
園長の岸部だった。
早紀は
恵に何か
良からぬ事でも
あったのかと思い
受話器に話す声が
大きくなる。

「恵に何かあったんですか!?」

早紀の言葉を
聞いた岸部は
慌てながら答える。

「いいえ!!恵ちゃんは、とっても元気です!!御相談があり、電話をしただけなんです!!」

何の相談なのか
気になり
早紀は
岸部に訪ねる。

「何の御相談ですか?」
岸部は
一度、幼稚園に
来て欲しいと
伝えてくる。