恵の状態は
昨日と
あまり
変わらなかったが
医師の言葉を信じ
私は仕事に行く。
そして
家の不可解な
現象の原因について
この家に何らかの
原因が
あるのではないかと
思い原因究明の為
大家の所へ
仕事帰りに
立ち寄る事になる。
薄暗い中
私は大家の家を
訪ねる。
大家は
植木好きなのだろうか?あらゆる所に
植木が置かれている。
玄関の扉は
襖の様に引き戸で
曇りガラスに
なっている。
ピンポーン・・・
私が
白いボタンの
インターホーンを
鳴らすと
しばらくすると
家の中から
人の足音が聞こえた。
曇りガラスに
人の影が写る。
ガラガラ・・・
「はーい・・・」
扉が開けられると
40半ばぐらいの
女性が
愛想の無い顔で
立っていた。
「あの・・・川田ですが・・連絡もせずに、お伺いして申し訳ないのですが大家さんに、お会いしたいんですが、いっらっしゃいますか?」
私は家から
出てきた女性に
愛想良く笑顔で伝える。すると女性は
ハッとした様に
急に笑顔を作る。
「川田さんですか。ごめんなさい。また、セールスかと思って・・・父ですか・・・」
父・・・?