今日は
仕事も休みで
眠れなかったから
寝ようと思ったが
昨日の事も
あったせいか
ぼんやりとしたまま
眠る事は出来なかった。時計の針は
7時56分を指している早紀は恵を起こしに
恵の寝ている
部屋へと行く。
すると
慌てた様子で
私のいる部屋へと来る。テレビを見ながら
ボーとしている
私に伝えてくる。
「恵の様子がおかしいのよ」
私は顔だけ
早紀に向け
たずねる。
「おかしいって?何かあったのか?」
早紀は
手まねきをしながら
焦り伝える。
「ええ。ちょっと様子を見てくれない」
私は腰を上げ
恵の部屋へと急ぐ。
寝ている
恵の様子を見ると
少し呼吸が
荒い様な気がした。
恵の額に手を当てる。
体温が高い気がした
私は早紀に体温計を
持ってくる様に
伝える。
早紀は小走りに
なりながら
体温計を持ってくる。
早紀から体温計を
手渡された私は
恵の脇へと入れる。

ピピピッ
ピピピッ

体温計が恵の
体温を知らせる。

人差し指と親指で
体温計を持ち
デジタルの数字を見る。37,8度
体温を見て
少し安心した私は
安堵の表情を
見せながら
早紀に伝える。