一睡もしてないせいか 私は目に膜が
かかっている様な
感じになっている。
早紀も
きっと同じだろう・・。
味噌汁に
焼き鮭
白飯・・・・・。
出された朝食を
無言で食べる。
制服姿の恵も
私と早紀の表情を
見ながら無言で食べる。その時
早紀が
ご飯茶碗と箸を
テーブルに置く。
「あなた・・・絶対、ここの家・・・おかしいわよ。移ってきて4日しか経ってないのよ。毎日、こんな事が起こると考えると頭が、おかしくなりそうだわ!!ねぇ、移ってきて、まだ、間もないけど別な所に引っ越しをしましょうよ!!」
少し声を
荒げて言う早紀。
私は箸を持ったまま
不機嫌に答える。
「確かに、この家は、おかしい。でも、引っ越しをするのに、お金が、かかる。家を借りるのだってお金がかかる。敷金と礼金は一体どうすれば良い?仕事だって、今、手が離せない状況だ。もう少し、様子を見て・・」私の言葉を
聞いた早紀は
ついに感情的になる。
「様子をみるって、あなた!!あなたは、それ、ばっかり!!あなたは良いわよ!!仕事に行っているんだから!!私はこの家にいるのよ!!恵が幼稚園に行ったら私、1人しかいないのよ!!私の気持ちも考えてよ!!」