次郎が 話しかけてきた。

『どうしたの
元気ないね!
嫌な事あった?』

『何もないよ
心配かけて
ごめんね』
あたしは
誤魔化していた。

本当は 孝行が
追いかけてきたのが
気に なっていた。

居酒屋で寝てるとか
言ったけど

寒くないのかな?

彼女いないのかな?

あたしには
関係ないのに
気に なっていた。

『明日も 仕事だよな
愛ちゃんと
すれ違いで
寂しいよ』

『あたしも寂しいよ
ごめんね』

あたしは
上の空で 返事をした

本当は 孝行に
惹かれていた。

もっと一緒にいたい。

会いたい。