彼との出会いは、

スナックのキャッチをしている時だった。

板前の格好を
していた。

『よっ!忙しいか?』

あたしはびっくりした。

誰だ?

まあいいか?

『まあそれなりに
忙しいですよ』

『そっか頑張ってな』

そう言うと
板前さんは
去っていった。


あたしの働いている
スナックは
下が
居酒屋になっている。

そこの、居酒屋に
はいっていった。

そこの従業員さんかな?

ただそれだけの
会話だった。

それっきり!
その板前さんと
会う事はなく

あたしも そこの
スナックを
辞めてしまった。

それが、
あたしと
孝行の出会い
だった。