すると、二人は顔を赤くしていた。
「よかったね!」
「二人とも!」
りな、らなの順に、笑ながら言う。
「いや、良くない!」
「これじゃあ、意味がないじゃないか!」
大輝と煉が立ち上がり、言う。
「な、なんなの!?」
するとりなが、
「どっちが、香織お姉ちゃんに合うのか、競ってるの!」
と言った。
競う?
私に合うかどうか、確かめる為に?
……。
これは、ヤバイわ!
早く、逃げなきゃ!!
「あ、あのさ! 私は散歩に行ってくるから!」
私はそう言い、部屋を出ようとした。