「どうしたの? 香織お姉ちゃん」
「食べないの?」
らなとりなが順に言う。
その顔は笑顔だ。
「食べるよ。でも、何か食べ辛くて……。私、ごはんを一緒に食べてて大丈夫?」
私は不安になったので、きいた。
『うん、いいよ!』
らなとりなが声を揃えて言った。
「じゃあ、いただきます」
私はそう言って、おかずを口に運んだ。
「美味しい!」
そう言ってから、他のにも手を伸ばす。
「これも、美味しい! 誰が作ったの?」
私が聞くと、大輝と煉が恥ずかしそうに手をあげる。
「大輝と煉が作ってくれたの! ありがとう!」