楽しくないGW最終日の昼。

私は自分の家の、自分のベットの上で目が覚めた。

今はまったく飢えてなくて、気分の良い目覚めだった。

『おはよう! 香織お姉ちゃん!』

そう言う双子の声が聞こえた。

「おはよう、香織。もう大丈夫かい?」

と聞く男の声。

でも、私の聞きたい声は聞こえない。

私はあいさつを返さず泣き出してしまった。

「大丈夫だよ。大輝は元気だよ。香織より早く起きている」

そう聞いた時、安堵感でいっぱいだった。

「……よかった。ほ、本当によかった。殺しちゃったと思った。本当によかった」

私はそう言いながら十分くらい泣いていた。

だからお腹が空いてしまってしかたがなかったので、ご飯を食べるためにリビングへ向った。