「おはよう、香織。調子はどう?」
リーノイは部屋に入りながら聞いてきた。
「おはよう。大丈夫だよ」
私は笑顔で答える。
「そうなのかい? 本当は喉が渇いてしかたないんじゃない?」
図星だった。
言い返す言葉がない。
すると、リーノイはクスッと笑って言う。
「図星だね。いいよ、香織のしたいようにすればいい」
「えっ!?」
「血が欲しいんでしょ?」
そうだ。
リーノイの言っている事は全てあったてる。
すごい!
ものしりなのね!
リーノイは!
でも、本当にいいのかな?
でも、

モウ、耐エラレナサソウダカライイカナ?

コレ以上、耐エラレナイ!

イイッテイウンダカラ貰ッチャオ!

「いただきます!!」
私はそう言って、リーノイの首筋に牙を埋め込んだ。