誰だろう?
でも、助かった〜!
これで、逃げられるわね!
「私、開けてくるから! 変な事を吹き込まないでね!」
私はそう言ってから、玄関に向かった。
玄関について、扉をひらく。
そこには、見た事のない男が立っていた。
「こんにちは。どちら様ですか?」
私は訪ねた。
「僕はね、君を貰いに来たんだよ」
笑顔で言った。
「私に用があるの? 名前は?」
「僕の名前はリーノイ・クランチェ。君に用があるんだ。ついて来てくれないかな?」
「イヤよ! 危険そうだもの!」
私がそう言った瞬間、リーノイの顔が歪んだ。
「そうかい。残念だよ。手荒なまねはしたくなかったんだが、しかたない」
そう言って、私の腕を掴んで何かを、唱え始める。
急に痛みが走る。
「イヤ! やめて! やめてぇぇーーー!!!」
私は叫んだ。
「どうしたんだ!?」
「どうかしたのかい?」
『どうしたの?』
と、四人の声が聞こえた。
そこで、私の意識は途絶えた。