「やっぱり、私のことを、殺すの? ヴァンパイアだから?」
「あたりまえでしょ! いくら友達だろうとヴァンパイアは、ヴァンパイアだもの!」
あきはそう言った。
もう、ダメね。
イラついてきている私を止めることは……。
ごめんね、茜!
私はまた、茜の願いを潰そうとしてるみたい。
本当にごめんね……。
でも、もう止められない。
だから、私はあきを、
殺すわ!
「香織もしかして!?」
大輝が私の顔を見て言う。
でも、無視してあきのほうへ走った。
あきは私に銃を向けてくる。
そしてあきは引き金を引く。
でも、私はそれを避けて、あきの目の前に立った。


「さようなら! 楽しかったわ! あき!」


そして私はあきを、
斬り裂いた。


あきは死んだ。

私が殺したから。

この日は、最悪なことで終わりを告げた。

大事な友達の死は嬉しいことではない。

でも、私自身がやったのに、しょげてはいけないと思い、泣けなかった。

大輝はもちろん泣いていた。

でも、私を責めてくることはなかった。