夜になりました。
ヴァンパイアが活発に動きだす時間に……。
私の飢えも夜になると酷くなる。

最悪……。

「どうかしたのか? もうすぐ、集いがはじまるぞ?」
いきなり大輝が声を掛けてきた。
「ビックリした〜」
ついつい声にだしてしまって、恥ずかしくなった。
「ごめん! ビックリさせるつもりじゃなかったんだ!」
私がこんな事を言ったからか、必死になって謝ってきた。
その光景がおもしろくて、笑ってしまった。
すると大輝が頬をふくらませて、
「何笑ってんだよ?」
と聞いてきたので私は、
「秘密!」
と口に指を当てながら言った。
そしたら大輝は笑っていた。

そして、ヴァンパイアの集いが始まった。