今日はちょうど、あの日から二年になる。
私は今日も、もちろん大輝と登校中だ。
大輝はさっきから、私の事を心配そうにみつめてきていた。
何か声を掛けてあげなゃ!
そんなことを思っていると、大輝が話し掛けてきた。
「大丈夫か?」
大輝の声はとても心配そうだった。
だから私は笑って答えてあげた。
「うん! 大丈夫よ!」
「でも、今日は……」
大輝は言葉を切ってしまった。
たぶん、私のためだと思う。
気にしなくていいのに。
「そうねぇ。今日で二年がたつわ」
私はそう答えておいた。
「もう、あいつがいなくなって、二年もたつのかー。二年って早いなぁ」
「……うん……。茜が自殺して、もう二年……。私は茜の願いを叶えてあげてないわ……」
私はそう言うと、何だか哀しくなってきた。
理由は簡単、
私が茜の願いを、


つぶそうとしてるから……。