「テメェら、全員ぶっ殺すぞ!」



ボーカルが奇声を上げる。


そしてマイクを床に叩きつけ、Tシャツを引き裂いた。


ますますヒートアップするライヴハウスと、ガンガン鳴り続ける音、遠い耳鳴り。


ぶれてかすんだ視界の中で、それでもステージはただ輝いて見えた。