「ん…。今…何時…?」
時計を見ると、3時。
…お昼のね。
「3時って…」
12時間も寝てたわけ?凄いな、うち。
でも…寝すぎて体が痛い…。
苦笑しながらベッドから抜け出して、中ランを羽織る。
前を適当にあわせて、下へ降りて行った。
「ちょっと、稜。いつまで寝てるんですか。しかも、昨日はどこに行ってて、何時に帰って来たんです?」
仕事も学校も習い事もないおばあが言った。
「おばあには関係ない。…ご飯は?」
「…食卓の上です」
さっさと椅子に座って、ご飯を食べ始める。
朝食っていうより、昼食。
しかもおやつ。
よく腹減らんかったなぁ…。
またまた自分に関心しながら、ご飯を食べ進める。
ご飯は至って普通で、白飯に味噌汁におばあが作ったきゅうりの浅漬けと沢庵。
それに、自分で好きなおかずを加える。
うちは食卓の上に残っていたおかずだけ食べた。
さて、出かけますか。

