恥ずかしそうに微笑む彼女に、心の底からキスしたいと思ったけど抑えた。
「……俺にとっては、聖華ちゃんは最高のおもちゃだよ」
「お、もちゃ…!?」
「面白いってこと。見てて飽きないから」
稜ちゃんも百面相だけど、聖華ちゃんも割とそう。
稜ちゃんを見てるときの顔も、俺を見るときの顔も、友也と話してるときの顔も、全部違う。
一体いくつの顔が見れるのか、それが楽しみ。
友也たちに付き合ったと報告すれば、稜ちゃんはまるで自分のことのように喜んでくれていた。
そこから別行動を取ることになって、しばらく聖華ちゃんとデパートの中を回った。
手をつないで、特に何を話すわけでもない。
だけど、その空間が心地よかった。
「私、今でも夢なんじゃないかって思ってます」
急に口を開いたのは聖華ちゃんの方だった。
「え?何が?」
「先輩の彼女になったこと。ずっと、願ってたことだから…」
言葉を進めるたびに顔を赤くして、それでも俺の目を見てる。
彼女は、強い。
俺の周りの女たちとは違う強さを持ってて、ちゃんと芯がある。
それがこういうところでも現れてくる。

