すごい勢いで2年B組の教室へ辿り着いた友也が、稜ちゃんっと声を出す。
続いて俺に気づいた聖華ちゃんがやってきてギュッと腕にしがみつく。
…こういう大胆さ、いい。
「ほら、友也。早く行くよ?」
稜ちゃんといちゃいちゃしてる友也を促して、俺らは玄関へ向かう。
「稜ったら、顔真っ赤にしちゃってさ」
俺の隣で人のことを言えないぐらい顔を赤くした聖華ちゃんが稜ちゃんをからかう。
案の定うるせえとキレられてるけど、さっきの稜ちゃんの言葉は本当なんだと知った。
友也を好きになるだなんて、なかなか物好きだ。
「なぁ、友也。稜ちゃん、いい子だな」
「あ?なんだよ突然。ってか稜ちゃんって呼ぶな」
靴を履きかえるため彼女たちと別々になったとき、ふと友也に声をかけた。
だってほんとに。
あんな見た目で気性だけど、俺は好きだ。
真っ直ぐで人間味がある、そういうとこ友也に似ている。
……だから、俺も好きなのかな。
そっと聖華ちゃんの手を握りながら、俺たちは稜ちゃんの家へ向かう。

