「稜ちゃん。ここ座って」
ソファに座って自分の隣をポンポンと叩きながらうちを呼ぶ。
無駄に緊張しながら栗崎の隣に腰かける。
少しだけ間を空けたら、それに気づいてすぐさま栗崎がこっちに寄ってくる。
「やっと稜ちゃんと仲良くできるのに、なんで間空けるの」
ちょっと拗ねたような口調でギュッと腰を引き寄せられる。
左半身が密着して、栗崎の体温を直に感じる。
「今日かわいいね」
ふと耳元で囁かれた言葉の意味を理解できずに聞き返す。
「は…?」
「格好」
そう言われて初めて思い当たった。
「あ、あぁ…母さんがそうしろって言ったんだよ」
ぶっきらぼうな感じで返せば、ふーんと頷く。
「でもいいよ。いっつも中ランばっかりだから、たまにはさ」
なんて言いながら腰に回っていない方の手をスッと髪に伸ばす。
一束手に持って、スッと顔を寄せたり軽く口付けたり。
横目で見ててもドキドキするから、直視なんかできない。
パサっと髪が落ちれば、今度は首筋に手が伸びてくる。
触れるか触れないかの距離で撫でるように下へ降りてくる。
そのたび、ビクッと反応してしまう自分の体が、段々と熱を帯びてくる体が、どうしようもなく恥ずかしかった。

