「実行は明日の朝早く。4時には動き出そうと思ってる」
一番人が少なく、それぞれの家が油断している時間帯だからだ。
今、夜9時だからあと7時間ほどで大勝負の幕開けだ。
「おばあと香矢は何すんだ?」
珍しく口を開いたと思えば、三波は疑問を発した。
「俺らはそれぞれの連絡及び指示係りだ。それぞれの指揮者にトランシーバーを預けるから、逐次報告してくれ」
「うちらは?」
事務所へ突撃するチームは三波が指揮を執ると言っていたけど。
「……稜、お前に渡す。中ランのポケットにでも入れておけ」
たぶん、指揮を執るのも、うちになるんだろう。
なんたって次期当主だからね。
半分諦めたように頭の中で考えて、ふっと息を吐く。
「三波たちのとこは俺に繋がって、稜たちのとこはおばあに繋がるようになってるからよろしく」
ここで、場所ごとに別れて詳しい作戦を話し合うことになった。
うちらの所にはおばあがゆっくりやってきて、すごい貫録で座った。

