「思いっきり暴れていいのね!?」
若干興奮気味の母さんが立ち上がってそう発した。
「あぁ。全員ぶっ潰すくらいの勢いで頼む」
口端を上げて、意地悪気に香矢も応戦した。
「あー!!わくわくするわ!!」
母さんが年甲斐もなくはしゃいでいるのを見て、うちのこの血を引いてるのかと、なんだか怖くなった。
「あそこの事務所は3階建てで、3階は組長たちの部屋があって、主に2階が長田組、1階が横田組の事務所だ。
緒方とじいは、1階に突入してくれ。峰永と母さんは2階の長田組、三波はそれぞれのチームから腕の立つのを2,3人連れて3階に行け」
どこで手に入れたのか、長田・横田組の事務所の敷地図を持って説明した。
わざわざそんなことしなくても、と思うかもしれないが、だいたいみんな教養ないから……ね。
「で、稜と佐野のチームと親父は栗崎邸に。できるだけ人を傷つけたりしないように頼む。
究極は、栗崎友也だけ捕まえられればあとの家政婦とかは逃がしてやれ。あくまでも、俺らの狙いは栗崎友也だ」
厳しい顔をして伝えられた。
「分かった」
「任せろ」
それぞれが思うように返事をして、部屋の中の空気はより張り詰めた。

