綾村と聖華は一瞬ポカンとした。
「そっか。よかったね、友也」
綾村はすぐに我に返って、栗崎の方をポンっと叩いた。
「ま、俺にかかりゃこれくらい余裕よ」
グーサインを出してる栗崎をチラッと横目で睨む。
「でもホント。よかったじゃん、稜」
「……なのかなぁ…」
なんかさっきは勢いで頷いたけど、今はちょっと後悔してる。
「……栗崎と付き合うことのメリットって何?」
「は!?」
ボソっと呟いたうちの言葉に過剰反応を示す栗崎。
だってわかんないんだもん。
「だから。栗崎と付き合って、なんかいいことあるの?って」
「なっ……。稜、ちゃん…」
なぜか栗崎は唖然とした顔でうちを見つめる。
栗崎の肩に手を置いた綾村も、うちの手を握り締めていた聖華も、ポカンとしている。
「なに、言ってんの……稜?」
うちの手をさらに強く握り締めた聖華の顔は、引きつっている。

