なんとなく重苦しい雰囲気が漂う中、栗崎はそっとうちを離すと、2,3歩後ずさって俯いた。
「ねぇ、稜ちゃん……」
「なっなにっ…」
今にも消え入りそうな声で、栗崎は呟いた。
「俺のこと、嫌いになった……?」
さっきも聞いたような質問だけど、さっきとは意味合いが違うような感じ。
なんて答えればいいのか戸惑っていると、自嘲気味で栗崎が笑った。
「そうだよな。そりゃ嫌いになるよな。……というか、もともと稜ちゃんは俺のこと嫌いなんだもん。元に戻っただけだよな」
お、おいっ…。
なんかすごい感じで誤解し始めたぞ。
自虐っていうか、なんていうか……。
「こんなに強引で、自分勝手だし、嫌われたってしかたないけど___」
「違うっ!!」
「えっ…」
思わず叫んでしまった。
「違ぇよ……」

