栗崎はうちの首筋に噛み付いてくる。
「んっ!?」
チクっと痛みが体を走ると、栗崎はやっぱりゆっくりと顔を上げる。
「うん。これで稜ちゃんは俺のもの」
満足げに頷いて、眩しく笑う。
「俺のものって……なんだよそれ」
相変わらず顔を背けたまま、呟くように問いかけると栗崎はうちの耳元に顔を寄せた。
「そのまんまだよ。稜ちゃんは、俺だけのもの」
"だけ"を強調して、お得意の妖しい笑みを浮かべている。
なんかわかんないけど、また顔が赤くなってくる。
それどころか、体中の体温が上がっているのがわかる。
「そんなに真っ赤んなっちゃって。…どうなってもしらないよ?」
妖しい笑みをもっと妖しくさせて、栗崎の手がうちの中ランにかかる。
「なにしてんだよ」
慌てて栗崎の腕を押さえる。
「なにって……この状況ですることって1つしかないじゃん」
おかしそうに笑って、栗崎の手はどんどんうちの中ランのボタンをはずしていく。
「ちょ、待てっ。意味わかんねぇよっ!!なんでっ……」
もはやうちのキャパオーバー。
今から栗崎がしようとしていることの意味はわかったけど、なんで栗崎とそんなことしなきゃいけねぇんだよ。
……まだ付き合ってもいねぇのに。

