「稜ちゃんと、こういうことしたかったから」
そう言うと栗崎はうちの腕を掴んで引っ張った。
視界がぐらっと歪んで、何がどうなったのか。
いつの間にかさっきまで目の前にあったベッドが天井に変わり、背中に感じていたドアの冷たさがシーツの温もりに変わった。
天井と自分の間に見える栗崎の余裕な笑みは変わってないけど。
「ちょ、栗崎!?」
思わずそう声を上げたのは、何も言わずに栗崎の顔が近いてきたから。
「え、ちょ、おまっ……。何して___」
うちの言葉を塞ぐように、栗崎の唇がうちのそれと重なった。
「……自分の部屋で好きな女と2人きり。しかも、その女も俺のことが好きだと分かった今。
理性なんか、保てると思う?」

