ムカつく。
昨日の今日でなんだけど、超ムカつく。
「待ってたよ、じゃねぇだろ。何考えてっ___」
うちの言葉を最後まで聞かずに、栗崎はうちを抱きしめていた。
「稜ちゃんのことしか、考えてないよ?」
とんでもなく甘い言葉を囁いて。
「っ……」
自分でも顔が赤くなっていくことが分かるけど、栗崎はもっと敏感で。
「赤くなっちゃって…。かわい」
「うっさいっ」
やっぱり、家にいるとキャラ変わるのかね?
学校とかで会うよりも、もっともっと変態なんだけど。
不覚にも赤くなってしまったうちもうちだけど。
「いらっしゃい、稜ちゃん」
うちを抱きしめたままで、遅すぎる歓迎の言葉、感謝します。
そんなことより。
「なんで今日学校にいなかったんだよ」
「あぁ……。何にも言わずに休めば、きっと稜ちゃんがうちに来てくれると思ったから」
無理やり栗崎から離れて聞いた質問に、やっぱり予想通りの返事。
「予想通り、来てくれた」
なんてドキっとするような笑顔で栗崎は言った。

