ちょ……ちょっと待って。
こいつ、頭おかしいのか?
いや、頭おかしいのは今に始まったことじゃないんだけど。
なんでうちが栗崎にキスなんてしなきゃいけないわけ!?
呆然と突っ立ってるうちの手からプーさんを取り上げて、栗崎はくいっとうちに顔を近づける。
「ちょ、プーさん!!」
「キスしてくれないんだったらあげないもん」
うちの顔を下から覗き込むようにして、栗崎はもはや恒例の妖しい笑みを浮かべる。
「なっ……」
絶句するしかないうちをしばらく眺めた後、栗崎はゆっくり目を瞑った。
これって本格的にキスしないとヤバいんじゃね!?
……じゃ、もうプーさんいらないっ。
とはなれなくて…。
周りに人がいないのを確認して、静かに唇を重ねた。

