「ね、なんでさっきから目合わせてくれないの」
栗崎はそういうところちゃんと気づいてて。
「別に、なんでもねぇけど……」
ヤバいくらい心臓が跳ね上がってるのが分かる。
普通に呼吸ができない。
無理やりうちの顎を掴んで、自分のほうに向かせると栗崎はゆっくり近づいてきた。
「っ……」
仕方ないから目を瞑って栗崎からのキスを待つ。
……。
…あれ?
いつまで待っても栗崎はうちにキスをしない。
びっくりして目を開けると、目の前には黄色い物体があって、栗崎はその奥で優しく笑っていた。
「……え…」
黄色いシルエットは、ちょっと丸みがあって、ちょっと下には赤い布が巻かれている。
こ…これはもしや……っ!!
栗崎の手から奪い取るようにしてその物体を握り締める。
「…プーさん…」

