学年が違うため途中で分かれて、玄関で靴を履き替えてから合流する。
「なぁ、友也。稜ちゃん、いい子だな」
「あ?なんだよ突然。ってか稜ちゃんって呼ぶな」
そんな会話を交わしながら栗崎と綾村はそれぞれの位置に戻る。
もちろん、栗崎はうちの手を握って。
もう抵抗する気もないから、大人しく左手を差し出す。
さっきより強く握ってくる栗崎に、うちもちょっと握り返す。
驚いた顔でうちを見たのがわかったけど、知らんぷりで前の綾村と聖華を見つめる。
前の2人も、軽く手を握っていかにも恋人同士ですって雰囲気。
栗崎がうちを好きだってことは分かってるから、手を繋ぐことも不思議じゃないけど、聖華は告白してもいないのに、どうしてそんなことができるんだろう。
綾村が優しすぎるのか?
聖華が大胆すぎるのか?
どちらにしても、あの2人がお似合いなことに変わりはない。
そう考えてみると、うちと栗崎はどうなんだろう?
他人からみて、釣り合ってるんだろうか。

