それから聖華は、アホみたいにテンションが高くて、何度もうちに先に帰ってしまわないように言い含めた。
うちは適当に相槌を打っておいたけど、本当は栗崎と会うのが気まずくもある。
"俺以外の男と……あんまっ喋んなっ"
あの言葉がずっと頭の中で響いている。
そのせいで、ずっと心臓がバクバクで、栗崎に会って普通でいれる気がしない。
でも、聖華はこんな調子で、綾村と一緒にいたいっていう気持ちはうちにもわかるから、逃げるようなことはしたくない。
だからって、栗崎に会うのか……とも思ってしまう。
ボーっとしているうちに、授業はすべて終わって、いつの間にか弁当も食べて、帰りの時間。
……どんだけボーっと過ごしたんだ、おい。
若干冷や汗を掻きながら、聖華にがっつり腕を掴まれて、逃げるに逃げられない状況で栗崎と綾村を待った。

