「ぅ…ん…」
はっ!?
いつのまにやら寝てたみたい。
「今、何時だ!?」
お……5時だ。
あ、夕方のね?
いったい、何時間寝てたんだ、自分!?
最近、寝すぎてることが多いような気がするのは気のせいか?
疲れてるんだよ、きっと。
うん、そうだ。そうに決まってる。
でも、疲れることなんて何一つしてないような…。
「あいつだ…。栗崎のせいだ…」
そう、あいつが現れてから、あいつと係わり合うようになってから、うちの中で何かが変わり始めてて、疲れるんだ。
それに、今までこんなことなかったから、余計にだ。
もう、何もかも、あいつのせいにして逃げれるなら逃げたい…。
でも、そうすることができないのは自分が1番わかってる。
だってあいつにはなんの責任もないんだから。
うちが勝手に疲れて、うちが勝手に怒ってて、栗崎に付きまとわれてると勝手に思ってるだけだもん。
本当に付きまとわれてる確証なんてないし、栗崎に確かめたこともない。
結局、自分で自分の首絞めてんだな。
ったく…嫌んなるよ。

