ハルに向き直ると、少し大人びた表情で尋ねられた。
「昨日、佐渡が言ったこと……、〝普通〟とかじゃなく、本当に〝きらい〟……?」
「きらい──……だった。今までは。色々あって、色々悩んだから。
でも……、──だから、好き」
『幼なじみだから』とか、
『親友のためだから』とか、
『嫉妬してる』とか、
『好きか分からない』とか、
いっぱい悩んで、苦しくて……。
そんな苦しみの中で見つめてきたあなたは、自分自身と同じくらい憎くて、きらい。
でも、自分に素直になれた今、こうして見つめ合っているあなたは、
今まできらいだったからこそ、心から好きになれた。
きらい。
だから
好き。
END
「昨日、佐渡が言ったこと……、〝普通〟とかじゃなく、本当に〝きらい〟……?」
「きらい──……だった。今までは。色々あって、色々悩んだから。
でも……、──だから、好き」
『幼なじみだから』とか、
『親友のためだから』とか、
『嫉妬してる』とか、
『好きか分からない』とか、
いっぱい悩んで、苦しくて……。
そんな苦しみの中で見つめてきたあなたは、自分自身と同じくらい憎くて、きらい。
でも、自分に素直になれた今、こうして見つめ合っているあなたは、
今まできらいだったからこそ、心から好きになれた。
きらい。
だから
好き。
END


