「あ……当たり前でしょ、見るに決まってんじゃない。幼なじみだし」


そう言った途端。


私の言葉にカチンと来たらしいハルは、目を閉じた。



「ここまで言わせたら、気付いてよ──」

「なによ。普通、言われなきゃ分かんないじゃん! アンタは何が不満なワケ!?」

「だから──……」


大きく空気を吸い込む。


その口から、苦し紛れに飛んで出てきた声。



不器用な、その、言葉
いつも無邪気な、その、瞳──




「──好きなんだよ──お前が──!!」




そう、言われて。




私の心の内側で、何かが弾けた気がした。