「ところで、肝心の生徒会長は?」

廉がごもっとも質問をする。

「あぁー…あの人」

「いろいろ多忙だから来ないかも」

黄昏と夕昏が答える。

「忙しいんだ?(結構平和そうなのにこの学園)」

「透、今お前余計な事思っただろ?」

すかさず廉がツッコミを入れる。

「まぁ、うちの生徒会会長はほかのところでも活躍してるかな。それなりに忙しいんだよ」

「それなりにな…」

志騎と崇も会長が多忙というは同意見のようだ。

『それよりさ、』

ツインズが声をそろえて、副会長こと志騎に問いかけた。

「透と」

「廉の」

『強さとか、頭の良さは調べなくていーの?』

(ほんと、何なんだろうこの人たち…)

頭の片隅でそんなことを考える透。

廉は、勉強が嫌いなようでとっても嫌そうな顔をした。

「そうだなぁ…崇はどうしたい?」

「いいんじゃないか…?」

無表情のまま、淡々と言葉少なく答える夏目崇。

『やったぁ――――――――――』

双子が嬉しそうに喜んでいる…はず。

心なしか、その声は棒読みっぽいのだが。

「それじゃぁ、今から体育館にでも行くか。ちょうど今はあいてるしな」