君の目に映るもの

「そりゃそーだよな。・・・殴ってたし。俺、最低だわ。」








自虐的な彼の言葉に、さっき殴れられたお腹がズキンと痛む。








「美優」








名前を呼ばれて、伏せていた顔を上げる。








目の前には彼の悲しげな顔








それに胸がキリっと痛んで、瞬きをしたほんの一瞬の出来事。








彼の唇と自分のが触れただけの、軽くも多くが詰まった彼との最後のキスだった。