君の目に映るもの

「目を逸らすってことは、やっぱりか。・・・・裏切ったな。」




「ちっ、ちがうよ!裏切ってなんかないよ!ただ、真人くんに教科書拾ってもらったから お礼言っただけで」




「うるせぇ!喋ったことに変わりねぇだろ。」






早口で説明していた私は、彼の怒鳴り声にビクッと体を跳ねさせる。






「・・・・ごめんなさい。」






弱々しく謝る私の目には、涙があふれている。





「ごめんなさい。もう、話さないから・・・・。男子と話さないから・・・。」