君の目に映るもの

「おい、美優 」





彼の低い声が静かな教室に響く。
その声を聞いて、ゆっくりと彼がいる教室の中へと足を踏み入れる。





「何?どしたの?」





彼を刺激しないよう、小さな笑みを浮かべながら穏やかな声で話す。





「お前、今日4時間目ん時、真人と話してただろ。」




「えっ・・・・。」





彼の冷めた瞳が私を鋭く睨む。
凍りつきそうな冷たい視線に恐怖を感じ、思わず目を逸らす。