君の目に映るもの

何も言わずに彼が去っていったあとの教室は、いつの間にか夕日に照らされていた。









1人残された私は力なく、そばのイスへと座る。









さっきまで彼が立っていた場所を見つめ思考をめぐらせる。









さっきまで彼と付き合っていて、さっきまで彼に怯えていて、さっき別れたんだ・・・・と。










自分で切り出した別れのくせに・・・・。今まで酷い仕打ちに遭ってきたくせに・・・。
なんでだろう、彼との楽しかった日々が蘇ってくる。
どんなに憎んでみても、嫌ってみても・・・・駄目だ。