熱血先生は、次々と名前を呼び始めた。
「中野っ!なーかのー!おい、生きてるかぁ!」
中野さん…?呼ばれてるよ…?どこの席の人だろう?
そんな事を思っていると…
「おーい、藤原!中野を起こしてやってくれ!」
「…へ?」
中野って…もしかして隣の人の事?
「おぅ、そうだ!隣のヤツが中野だぁー!」
な、なんか心読まれちゃったよ…。
「な、中野くん…?起きて?」
私は中野くんの肩をポンポンと叩いた。
「んんー…」
中野くんは、ゆっくりと顔を上げた。
―ドキッ
そのゆっくりと上がった顔を見た途端、私の心臓がおかしくなった。
