ようやく一人でお風呂に入れるようになった頃、お風呂場の小窓からいつも空を眺めていた。
ちょうどオレンジ色の夕焼けが見れる時間帯に俺はほのかな期待と希望を抱き初めていた。
「女の人ってどんなんだろう?将来本当に自分も結婚とかするのだろうか?」
夕焼けを見ながら子供ながらに切なさや夢を抱いていた。
なんてことはない。。。お風呂から上がればテレビに夢中。
そんな俺の17歳の夏、男としての節目がやってきた。
大抵の人が性に対して目覚める時期、高校二年の夏休みのことである。
今までまるで底知れぬ思想に悩まされていた異性に対しての方程式が一つ解けたようなそんな感覚だった。