いつかまた、同じ空が見れると信じて

しばらく泣き続けた僕は、体中の痛みに逆らって、どうにか窓際までたどり着いた。細く開いた窓から見える満月はとても大きく感じた。あの月は、杏子のいる世界も照らしているのだろうか。

(ねぇ杏子。君は今、泣いているかな?それともどこかで僕を見ているかな?僕は・・・この世界に慣れるのには、もう少し時間がかかりそうだよ。)

飾ってあった見舞いの花が小さく揺れる。まるで杏子が「ばーかっ」と笑っているようで、思わず僕も笑ってしまった。

(そのうちさ、必ず迎えにいくから。それまで待ってろよ。)

そう呟いて窓をそっと閉めた。


杏子・・・君に会いたい。