私は航の甘い声で身体が熱くなる


ボーッと壁を見つめていると、隣で動く音がして


‘コンコン’


へやの扉が叩かれた


私は迷わず起き上がり扉を少し開けると


そこには少し濡れた前髪から覗く潤んだ瞳の航が立っていた