「……」

「……」

やることねぇ!!!

哲「―哲さんが退室しました―」

猿渡「おい!!退室するなっ!!!ってもういねーし!!」


一人になった猿渡。
残念無念。

「じゃあ、ナレーターと話すか」

いや。あんた嫌い

「はっきり言うな~」

……

「無視するなよ。いるのはわかってんだぞ」

……

「あれ……もしかして、マジでいないとか…?いやいや!!そんなわけねーよな」


「何独りでぶつぶつ言ってるんですか?猿渡」

「いつの間にいたんだよ!!おまえ」

「最終話ですからね。やっぱり出たいじゃないですかー」

「…俺の質問に答えろよ」

「それに、ダミーが言ったじゃないですか。気のせいだって」

「いや…絶対無視してるよな?おまえ」

「ダミーは言いました。右の頬を殴られたら、左の頬を百倍にして殴り返しなさい。と」

「ダメだから。絶対」

「元気百倍。だから誰も咎めませんよ」

「アンパ〇マンの台詞を悪用するなよ!!」

「アンパ〇マンだって、ばいき〇まんをいつも百倍返しで殴ってるじゃないですか!!!」

「……たしかに…」

「でしょ?アンパ〇マンの方こそ、あくまだ」

「それは言い過ぎだろ」

「でも…」

「?」

「女子の縦笛を舐める…猿渡はもっと最低だ…」

「それを今持ってくるなよ!!つーか何で知ってるんだよ!!」

「哲さんが教えてきてくれました」

「くそ…あいつめ」