「俺は、どうすればいいわけ?」


「普通に暮らしとけばよくね?多分」

「普通…か」

ニヤリと笑い

「わかった」


そう言って、哲は部室から出ていった。

「…あいつ絶対何か企んでるな…ま、いいや」




愛してるって言ったよね?
なのに…あの女は誰なのよ…!!?

きっとあの女がたぶらかしたのね

いいわ……あなたも迷惑でしょ?だから私が始末してあげる。


大丈夫よ。私はあなたの為になら、何だってするわ。

フフフ…任せて。




女子生徒が友達とカラオケに行く途中、視線を感じ、立ち止まった。

「な…何?」

後ろを振り返ると、人影が動いたような気がした

気のせいだよね、と思いまた歩き出した。




「沖川唯か…」

「どうしたんですか?女子の縦笛なめた人」

「おまえら聞いてたのかよ!!!」


「…男の…風上にも……おけませんね」


「おまえははっきり喋ろ!!」

「僕の彼女いじめたら殴りますよ。死ぬまで。女子の縦笛なめた人」

「いちいちそんな呼び方するな。そして誰もなめたとは言ってないだろ」


「…じゃあ…盗んだ…?」

「それも最低ですね」

「だから違うって」

「…もしかして…」

「食べました?」


「なんでそうなる」

「いいやん。別に」

「何故に関西弁?」

「お腹空いたー、ま、僕には"明美"が作った"弁当"があるから」

「いちいち強調するな。バカップルが」

「じゃあ、弁当食べに行こっ!!明美」

「うん」


二人はマイムマイムをしながら、出ていった。

「よくあれで前に進めるな」