「俺は、どうすればいいわけ?」
「普通に暮らしとけばよくね?多分」
「普通…か」
ニヤリと笑い
「わかった」
そう言って、哲は部室から出ていった。
「…あいつ絶対何か企んでるな…ま、いいや」
※
愛してるって言ったよね?
なのに…あの女は誰なのよ…!!?
きっとあの女がたぶらかしたのね
いいわ……あなたも迷惑でしょ?だから私が始末してあげる。
大丈夫よ。私はあなたの為になら、何だってするわ。
フフフ…任せて。
※
女子生徒が友達とカラオケに行く途中、視線を感じ、立ち止まった。
「な…何?」
後ろを振り返ると、人影が動いたような気がした
気のせいだよね、と思いまた歩き出した。
※
「沖川唯か…」
「どうしたんですか?女子の縦笛なめた人」
「おまえら聞いてたのかよ!!!」
「…男の…風上にも……おけませんね」
「おまえははっきり喋ろ!!」
「僕の彼女いじめたら殴りますよ。死ぬまで。女子の縦笛なめた人」
「いちいちそんな呼び方するな。そして誰もなめたとは言ってないだろ」
「…じゃあ…盗んだ…?」
「それも最低ですね」
「だから違うって」
「…もしかして…」
「食べました?」
「なんでそうなる」
「いいやん。別に」
「何故に関西弁?」
「お腹空いたー、ま、僕には"明美"が作った"弁当"があるから」
「いちいち強調するな。バカップルが」
「じゃあ、弁当食べに行こっ!!明美」
「うん」
二人はマイムマイムをしながら、出ていった。
「よくあれで前に進めるな」