あれから五年、いや嘘。

それから、一向に話がまとまらず、文化祭当日


「なんかもうやっつけだよな」

「どうします?」

「……マイムマイム」

「それはもういい!!一人でやっとけよ!!」


「…では…やらせて頂きます」


「むなしくない?」

ウン子はステージにたち、マイムマイムを踊った


「度胸あるな、あいつ」


「何気に雑用部で一番強いですからね。心が」


「……」


マイムマイム踊り終わるまで、静かに見ていた二人


「……ありがとうございました」


ペコリと頭を下げると、猿渡たちの元へと戻っていった


「……楽しかったです」


「おまえ輝いてたもんな」

「じゃあ、次は僕ですね」

そう言って、ステージに向かう山田


(何するつもりだ)

そう思いながら、見つめる猿渡

寺島明美(ウン子)は興味無さそうに、違う方向を見つめている