「結局振り出しかよ。しかもさっきの強制送還で、誰も協力してくれそうにもない」


「ったく…猿渡は…」

「いや、おめーのせいだろ!!!」


「……喧嘩…ダメですよ…」


「いや、おめーのせいでもあるから!!」


「うるさいですね。告白して思いっきりビンタされ、そのまま崖から突き落とされたらいいのに」

「何でそんな危険なとこで告白してるわけ?」


「わざわざ崖に犯人呼び出さなくてもいいと、僕は思います」


「あれ?そっちの告白のわけ?てか俺が犯人かよ」


「いいえ、猿渡は通行人Cです」


「脇役かよ!!何で犯人追い詰めたシーンでいるんだよ!!?」

「でしゃばりですからね」

「そのドラマ、絶対視聴率悪いぞ」


「…あ…あの」


「何だウン子。告白なら、三番目のトイレ使うといいぞ」


「いや、トイレの花子さんかよ!!」


「……わかりました」

「あれ、わかっちゃうの?」


「…それより、早く出し物何するか決めましょう」


「そうだな」

「もう、たこ焼きやればよくない?」


「やけくそだな!!」

「もともとあまり乗り気じゃなかったですからねー」


「その割りには、タコ躍りとか考えてたけどな」


「…もう…タコ躍りでよくありませんか?」

「あれ?ウン子も飽きちゃった?」


「さんせ~い。じゃあタコ躍りで」


「それでいいのかよっ!!」


「じゃあ校長に『タコ躍りやります』っていっときます」