自分のことではないかのように、淡々と話す朱都。――いや、朔緋が相手だからなのかもしれない。所詮、餌は餌でしかないということか―― また無言が続く。姿も見えず、声も聞こえない。白い布で目も耳も覆われているかのように――目隠しをされ、人ならざるモノに引かれていく。本当に神隠しのようだ。 「よく何も見えないのに歩けるな」 「? だって腕を引いてもらってるし」 「それが逢ったばかりの相手でもか? 俺ならお前の誘導でそんな中歩くなんてごめんだけどな」