玄関へ下りて行くと蓮が居た。
涙目で私を見つめる。
小さいながらも…今の状況が…分かるんだね。
「…蓮……。ごめんね…」
私はそっと蓮を抱きしめた。
抱きしめて、優しく頭を撫でてあげた。
「うぅ…ヒクッ。お姉ちゃ…ヒクッ…やだよ…僕、やだぁ…」
「蓮…。お姉ちゃん…また来るからね。ここには来ないけど…幼稚園には…行くからね…」
「…ヒクッ……本当?」
「うん。本当。約束するね。来月は運動会だよね?お姉ちゃん、見に行くからね」
「…うんっ!!じゃあ…ヒクッ…僕、頑張るっ!!」
こんな小さな頭で、すごく考えてるんだね…。
ごめんね…蓮……。
「約束したからね。お姉ちゃんは…いつも近くにいるからね…蓮、元気でね」
「お姉ちゃんも…元気でねっ」
「ありがとう。バイバイ。蓮」
「バイバイっ!!」
私は家を出て行く。
もう時刻は夜の8時。
お腹空いたな…。

