「なぁ…俺と付き合ってよ」 ぎゅっと抱き着いて来る男。 たった今までしてた男。 声かけられてイケメンだったからつい、誘いに乗った。 「…ごめんなさい。せっかくだけど私、彼氏はいらないから」 「そうなの?じゃあ、また会ってよ。芹香ちゃん、気に入っちゃった」 「会うのはいいよ。ただ、これからも付き合ったりはするつもりないから」 「わかってるって」 話しが終われば番号交換をしてから、ホテルを後にする。 私は小走りで家に帰る。 玄関へ入るとお父さんの靴がある。 珍しく帰りが早いみたい。