心も体も今すぐ壊して



万が一、チクられたとしても、残念だが退職はさせられねぇよ。


お前には悪いがな。




「…先生?さっきの人は彼女?」


「いや。そんなんじゃねぇよ」


「クスッ。先生も…してる事は私と同じじゃん。変わらないよ」


「…かもな。ってか、ジュース飲んだらすぐ帰れよ」


「帰らないよ?だって…先生…してくれるって言ったよね?」




真剣な眼差しを向けて、お前は持っていた鞄を降ろすとゆっくり俺へと近付いて来る。


その瞳は反則だ。
黒目が大きくて、目が大きい。
可愛いというより別嬪さんか。


そんな誘う様な目で俺をみるな。